「今日の東京為替市場では1ドルが111円53銭と、前の日と比べて円安ドル高となりました」
みなさんもこのようなニュースのコメントを聞いたことがあるでしょう。このように、外国為替レートは常に、動いています。
今回は、こうした為替レートの変動がなぜ起きるのか、わかりやすく解説します。
▼為替レートはなぜ動く? 将来への「期待感」に注目しよう
▼「期待感」は経済指標発表などに影響される
▼まとめ
為替レートはなぜ動く? 将来への「期待感」に注目しよう
1ドルが何円になるかは、外国為替市場の受給、すなわちドルが欲しい人と日本円が欲しい人の需要と供給が一致するポイントによって決まってきます。仮に円を欲しいという人が多ければ、当然円の価値は上がっていく(円高ドル安)ことになりますし、円よりドルを欲しい人たちが多ければ、円安ドル高になるという格好です。さらに言えば「この先日本銀行が金融緩和をまだまだ続けるとすれば、円を欲しがる人が増えるだろう」といった将来への期待感や憶測によっても、為替レートは動いていきます。将来の需要と供給に影響を及ぼすような世界の出来事や中央銀行の施策には、注目しておく必要があるでしょう。
「期待感」は経済指標発表などに影響される
先ほど、為替レートは将来への期待感や憶測で動いていくと解説しました。そのような「期待感」はどうして生まれるのでしょうか。例えば、アメリカ雇用統計のような経済指標があります。雇用統計とは、アメリカ合衆国の労働省が就業者数や労働時間などの10以上の項目をもとに集計した経済指標になります。雇用統計の結果によっては利上げに踏み切るなど、今後の景気動向にも大きな影響を与えます。
これは、指標の事前予想に対して「雇用が順調かどうか」、つまり賃金が上昇して景気が良くなるか、それとも雇用状況が悪化して景気が悪くなるか、という(事前予想に対してネガティブか、ポジティブかという)期待感のズレが生じることに相場が影響を受けることによって起きるものです。
このように、マーケットの参加者は事前に経済指標の予測をしつつ、今後の経済の見通しを予測することで方向感を持って外貨を売り買いしているのです。
住信SBIネット銀行なら、毎月の米国雇用統計レポートや、その週の出来事が3分でわかる「ウィークリーレポート」なども充実しています。
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まとめ
いかがでしたか?為替レートがなぜ動くのかを知るか知らないかで、外貨預金をはじめとした外貨建て商品の運用結果は大きく変わってきます。特に、為替レートに大きな影響を与える経済指標の発表や中央銀行の政策決定会合などといった「イベント」には要注目、といえるでしょう。ウィークリーレポートはこちら ≫
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